ヘラクレスオオカブトの幼虫飼育方法 (幼虫の飼い方)

ヘラクレスオオカブトの幼虫飼育について解説していきたいと思います。
ヘラクレスオオカブトは、羽化して成虫になってしまうとそれ以上大きくなることはありません。
大きなヘラクレスオオカブトを誕生させるには、幼虫の飼育が大変重要になります!
幼虫は、孵化して初令~2令、2令~3令と2回脱皮して大きく成長します。
実際の飼育実績をもとにおすすめの方法をご紹介いたします!

幼虫飼育時の温度管理

幼虫の飼育温度によって成長するスピードが変わってきます。
飼育温度が高ければ、早く羽化します。逆に飼育温度が低ければ羽化の時期が遅くなります。
適温は、20~25℃です。
幼虫はできるだけ低温で飼育した方が、幼虫期間を伸ばすことができるのでその分大きくなる傾向があります。20〜22℃で飼育することをおすすめします。
飼育されるお部屋の湿度におきましては、50%前後がおすすめです。湿度が低いお部屋の場合は、マットが乾燥しやすくなりますのでマットの表面が乾燥していたら適度に霧吹きなどで加湿して下さい。※反対にマットの水分量が多すぎると、マットの劣化が早まりやすくなりますのでご注意ください。

幼虫の期間

幼虫の期間は、オスとメスで変わってきます。
20~22℃で飼育した場合
オスの幼虫は、孵化して1年半~2年ほどかかります。
メスの幼虫は、孵化して1年~1年半ほどかかります。
飼育温度を高くすると、上記の期間より短くなります。

幼虫飼育で準備するもの 

飼育ケース

飼育ケースは、大きいほどおすすめですが大きくすればその分マットの消費が多くなるのでコスパを考慮すると1600mlのクリアボトルがおすすめです。
メスは、初令~羽化まで管理が可能です。
オスは、初令~3令初期(孵化~6ヶ月)まで管理が可能です。
クリアボトルなので、目視しやすく幼虫の現状把握がしやすいのでおすすめです!!
コバエの対策もできるので安心です!
※画像 クリアボトル1600

コンテナケース 5.5L

オスの幼虫は、食欲も旺盛で3令中期(6ヶ月~9ケ月)になると大きい個体だと100gを超えてきます。

マット交換の頻度も考慮すると、5.5Lのコンテナケースがおすすめです。

このケースであれば、自然蛹室で羽化まで管理することも可能です。

※蛹室の位置によっては、人工蛹室に移す必要があります。

コバエの対策もできるので安心です。
※画像 コンテナケース5.5L

幼虫用マット

幼虫は腐葉土を食べて成長します。
大きく育てるには、栄養価が高いカブトマットを与える必要があります。
幼虫飼育で重要なのは幼虫のサイズに応じてマットの粒子を選定する必要があると考えています。

初令~3令初期はマットの粒子が微粒子のタイプ「プレミアムマット」がおすすめです!
3令中期~3令後期は、微粒子~中粒子のブレンドタイプ「スタンダードマット」がおすすめです!!
※画像 カブトマット 完熟発酵 プレミアム

幼虫のマット交換のタイミングについて

マット交換のタイミングは、3ヶ月前後が目安となります。糞の量やマットの劣化状況で早めに交換しても問題ありません。
マットの水分が多くなると、マットの劣化が早まったり線虫が発生しやすくなりますのでご注意ください。
もし、線虫やコバエが発生した場合はマットが劣化して栄養価が低下しますのですぐ交換が必要です。

幼虫のオスとメスの見分け方

オスの幼虫は腹部の矢印の先に小さな窪みが確認できると思います。
メスの幼虫には窪みがありません。
窪みで判断できない場合は、3令後期になってくると成長スピードがオスとメスで違いが出できます。オスの方が体重のノリも良いのでそこで判断すると良いでしょう。

ヘラクレスオオカブト飼育方法 一覧(まとめ)